著者 一咲
イラスト ひなこ
媒体 小説
出版社 心交社
レーベル ショコラ文庫
発売日 2016/10/12
価格 ¥660(税抜)
ISBN 9784778120771
紙書籍
電子書籍
あらすじ
歯に衣着せぬ性格が祟り不当解雇された春樹は、夜の公園で一人家族の帰りを待つ幼い女の子・葵を見かけ保護する。翌日、迎えに現れた父親の水野を責めると、自分は救命救急医で滅多に家に帰らず、妻が離婚届を置いて出て行ったという。呆れる春樹に、彼は前職と同額だすから家政夫をやってくれと持ちかけた。葵が可哀想で引き受けるが、水野は顔と仕事は完璧な反面、言葉足らずで無愛想、その上、家事も子育てもできないポンコツ人間で…。ひなこ先生の口絵・挿絵、電子限定ショートストーリーも収録。
レビュー
人をポンコツ呼ばわりし続けるとはいかがなものかと思いながら読み進めていたので、瀬名にあまり親近感を覚えなかった。ただ、そんな暴言を厭わず自ら変わろうとする水野には非常に好感を持った。この二人は、お互いでなければこんなにも幸せになれなかっただろうと思えて、これが「割れ鍋に綴じ蓋」というものなのかと思えた。なお、ファンタジー好きの私にとっては、起伏の少ない話は退屈ともいえ、2巻目は読まないだろうと思いつつ、2巻目の試し読みだけしてみたら、なんと2巻目は水野視点ではないか!そこで一瞬テンションが上がり、2巻目を購入。まじ葵救世主。最後は葵の結婚のところまで書かれてて、おいおい、そこはもっと詳しくとも思った。