著者 成瀬かの
イラスト みずかねりょう
媒体 小説
出版社 KADOKAWA
レーベル 角川ルピー文庫
発売日 2017/10/01
価格 ¥620(税抜)
ISBN 9784041061237
紙書籍
電子書籍
あらすじ
唯一の取り柄である魔法で花を作る力で花屋を始めるため、帝都に赴いた半人半獣の千歳。当座の収入のため、化け物が出ると噂の大豪邸の管理人を依頼されるが、不思議な気配を感じていたある日、屋敷の中に希少種といわれる美しい雪豹を発見する。嬉しくて餌付けしているうちに懐かれた千歳だが、思いがけず千歳の発情期が始まってしまう。すると「おまえをつがいにしてやってもいい」と突然雪豹が求愛し始め、さらに千歳の精液を摂取した途端、麗しい貴族姿に変身して…!?
レビュー
獣人ものは好きなので楽しみにして読んだが、あまり物語に入り込めずに終わった。登場人物は少ないにもかかわらず、古着屋の亭主以外、親近感を覚えなかった。伊織は脅してくるし、かといえば桜嵐と共に助けに来てくれるからいい人なのだろうが、いかんせん何を考えているか分からない。そして伊織の家にいたリツの正体も謎。桜嵐にいたっては、千歳が珍しく真っ当だということで番になろうとして、ハードルが低すぎで、ありがたみが皆無。初心な若い子なら誰でもよかったのだろうと思える。そして天子様エピソードはあるが、天子様でてこない。千歳の両親に会った話や桜嵐が復帰してからのエピソードも数行しかなく、ドタドタと急いで話が終わった感が否めない。